MENU

花粉症とアレルギー性鼻炎は違います

「花粉症」と「アレルギー性鼻炎」という言葉を、同じものとして扱うメディアを見かけることがあります。

 

病院の診察を受ける患者さんの中にも、両者を「ほぼ同じもの」としてとらえている方は珍しくありません。

 

確かに、花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、他のアレルギーと合併しやすい病気です。

 

しかし、アレルギー性鼻炎は花粉症とイコールではありません。

 

両者の違いは大きく二つあります。

 

一つ目は「症状に、強いかゆみを伴うかどうか」。

 

二つ目は「症状が常にあるか、期間限定かどうか」です。

 

花粉症の場合、症状に強烈なかゆみを伴うことがよくあります。(ときに、かゆみは全身に及びます)

 

しかし一年中のアレルギー性鼻炎では、かゆみは花粉症ほど強くありません。

 

まず、アレルギー性鼻炎から説明しましよう。

 

アレルギー性鼻炎とは、花粉症を含む鼻のアレルギー疾患の一つです。

 

体外から吸収したアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に対し、免疫が必要以上に過敏に反応してしまった状態をいいます。

 

アレルギー性鼻炎のアレルゲンとしては、花粉以外にも、ホコリ、ハウスダスト、カビ、ペットの毛などがあります。

 

逆にいうと、これらのアレルゲンを取り去れば(少なくすれば)免疫の反応も収まるわけですから、症状はおのずと改善します。

 

掃除を徹底したり、引っ越しや旅行で環境を変えると、症状が軽減する可能性があります。

 

一方、花粉症のアレルゲンは、「花粉」です。

 

花粉が飛散している屋外では症状がひどくなり、花粉がより少ない環境にいるときは症状が治まります。

 

屋外よりも自宅の中で過ごすほうが、症状は軽くなります。

 

そして、発症するのは、アレルゲンである花粉が飛散する時期だけです。

 

花粉の時期が終わっているはずなのに、なぜか鼻トラブルが絶えないという人は、花粉以外に対するアレルギー性鼻炎の合併の可能性が高いということ。

 

アレルギー性鼻炎も花粉症も、薬物療法や免疫療法(減感作療法)が存在します。

 

重度な症状だったり、根治を急ぐ必要がある場合は、外科的な手術も可能です。

 

セルフケアだけで太刀打ちできないケースは、耳鼻科に相談をしてみてください。